アフリカ夜想曲
「……俺たちは、最初からこうなるってわかっていたのに、どうしてやっぱりこうなったんだろうね……」
1900年。オスカー・ワイルドが同性愛の罪で投獄されて、まだそれほど経っていないころ。
大学を卒業したばかりの英国貴族・グラニスター侯爵家の長男、アーサーは家庭教師と世界を見る旅に出る。
彼は光り輝くパリで、生涯ただひとりの恋人と出会う。貧困の中で暮らす、オペラ「椿姫」を愛する薄幸の画家・ベルトラン。
お互いに惹かれ合うふたりだが、アーサーはいつか故郷に帰って国家にその身を捧げる立場だった。
それを知りながらもベルトランは彼の誘いに乗って、アフリカ大陸へ旅立つ。
英国保護領東アフリカの首都モンバサ、そしてナイロビへ、暗黒大陸と恐れられるその地で、彼らを待っていたものは。
そしてその旅路の果てに、ふたりの愛がゆきつく場所は……。
パリ、モンバサ、ナイロビ、ケンブリッジ、ヨークシャーを舞台に、グラニスター侯爵家三世代、46年にわたるボーイズラブ版植民地ロマンス。
(約11万字)
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冒頭試し読み #BL アフリカ夜想曲 第一部 【試し読み】 - 楢川えりかの小説 - pixiv
番外編 https://narakawaerica.xyz/archives/341
英語版(English ver)narakawaerica.xyz/archives/489
執筆中ブログ(舞台の写真やBGM紹介など)
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