尾を振る冬吾の鏡は横にひび割れない: 兎を見て冬吾を放つ番外短編集

「いいなあ、好きなひとが俺のことを好きって......」
(シロツメクサの恋人)

「おまえの望みだったら、なんだって俺の望みだよ」
(吠える冬吾にけしかける)

「一日デートしたくらいでそんなこと言うな。こんな日が当たり前になるくらい、俺がもっと、生きててよかったって思わせてやるから。もっと、たくさん」
(旅をする冬吾の新しい同居人)

「これからはきっと、俺があんたを守るから。 期待していいよ」
(桜降る春の冬吾の卒業式)

「えっとだから、......プロポーズみたいな。女みたいなプレゼントで、嫌だったらごめんな。つけなくてもいいし、あれだったら、受け取らなくてもいいから」
(夜に漂うふたりのやさしい誕生日)

「大好きだよ、修二さん。こうやってそばにいられるのが、俺は一番幸せだ」
(ふたりの浅い夏の夜)

初詣、遅く帰ってきた夜、水族館に動物園デート、誕生日に卒業式……。
社会派ヒューマン・ボーイズラブ「兎を見て冬吾を放つ」で付き合い出した十六歳差のふたりの、本編終了直後から十一年後までの、穏やかで幸せな日々を描いた番外短編集。

(約3万字)

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番外編 https://narakawaerica.xyz/archives/335

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